人間開発指数

HDI・年次 1990〜2023年・UNDP(Our World in Data経由)

人間開発指数(HDI)は、健康(出生時平均寿命)、教育(平均就学年数と予想就学年数)、生活水準(購買力平価による一人当たり国民総所得)という3つの次元を、0から1の単一の数値に集約する。1990年にUNDPが、GDPを開発の唯一の尺度とすることに異を唱えるためにまさに考案した指標である。

国連開発計画(UNDP)の年次データ、1990〜2023年、Our World in Data経由。UNDPは版を改めるたびに系列全体を遡って改定するため、同じ年の値でも報告書によって異なることがある――したがって常に同じ版どうしの数値を比較しなければならない。

7段階の階級は0.500未満から0.940以上まで。圧縮効果に注意――指数は1を上限とするため、上位国はわずか数千分の一の差にひしめき合い、意味のない差で順位が入れ替わる。情報を持つのは正確な順位ではなく、その「階級」である。

世界のHDIは2020年と2021年の2年連続で低下した――指数創設以来初めての下落であり、パンデミックと紛争が重なった結果である。UNDPは不平等調整済みHDIも公表しており、こちらは常に低い値になる。両者の差こそが、国全体の平均が覆い隠しているものを正確に測っている。